お父さんが35年前に開業された〝ふくい自動車工業〟で働いている。
「短大を出てから、富山日産で8年働いた後、こっちで働くことにした。
整備と営業を経験してひと通りのことはできるようになったかなと思ってね。
親に言われたからとか前から約束していたとかはなかったね。
でも、小さいときからこの店を引き継いでいくと思っていた。」
小さいときから好きな車やバイクが身近にあって、
それに関わる仕事を選んだのは福井さんにとって自然なことだったのかもしれない。
「仕事でこだわっているのは、スピードよりも丁寧さだね。
早いに越したことはないけれど、小さな仕事にも手を抜かない丁寧さ。
うちで車検したからには次回までノントラブルで乗って欲しいしね。」
「何か聞かれたら全てに答えられるようにしておきたいという気持ちがある。
だから、なんでもチャレンジしている。
29歳のときに持っている人が少ない自動車検査員の資格をとった。
板金もできるようになった。
最近流行ってるLEDにも挑戦したら取り付けることができるようになった。
いろいろな講習にも積極的に参加しているよ。」
最近売れ筋の車はハイブリッド車や電気自動車がほとんどを占める。
その普及が仕事の進め方に大きな変化をもたらしているらしい。
「昔はエンジンおろして作業したいと思っていたけれど、
今の車、修理のほとんどは電気関係になっている。
車にコンピュータをつないで、数字を見て、
どこが悪いのか判断する時代になっている。
新しいものについて勉強していかないとついていけなくなってしまう。
センサーの交換とか多いね。
勉強しながらやっているうちに電気はかなり得意になってきたよ。」
勉強は苦じゃないのだろうか?
「車のことに関しては全然苦じゃないね。
新しいものが好きだっていうのもあるけど。」
古い車も好きだという福井さんに、
工場の裏で年代物のフェアレディZを見せてもらった。
「23、24歳ぐらいのときにほしくて買ったS30。
だけど、走れるようにする時間とお金の余裕がなくてね。
今完成しているのはエンジンだけだけど、いつか完璧に復活させたい。
あと、夢のまた夢かもしれないけれど、所さんの世田谷ベースみたいな、
自分の車とバイクに囲まれた場所がほしいね。」
八尾に関しても語ってくれた。
「今期から八尾山田商工会青年部の部長でもあるし、
八尾と山田が盛り上がっていけばと思っている。
そうすれば自分たちの仕事も盛り上がっていくしね。
そのためにはまず個人個人が盛り上がっていないといけない、
仕事でも遊びでもね。
今のところジャズライブと
トレイルマラソン(山の中を走る)を企画しているから、
町内の人も町外の人もたくさん来て、八尾を知ってほしいな。」
仕事でもプライベートでも盛り上がっている人が増えれば、
自然と街が盛り上がってくる。
車を語る福井さんはそういう大人そのもののように感じた。
福井さんのような人が八尾にたくさんいるかもしれないと思うと、
これから話を聞きにいくのが楽しみだ。
↑福井さんのありがとう
北陸三県ありがとうプロジェクト
http://oyabelocalmail.blog27.fc2.com/
【紹介】
有限会社ふくい自動車工業
〒939-2306 富山県富山市八尾町井田526-2
TEL:076-455-1384
FAX:076-455-1395
営業時間:8:30~17:30
定休日:日曜日、祝日、第2・4土曜日
■越中八尾 やつおローカルかわら版
https://www.facebook.com/YatsuoKawaraban
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