創り出している「イタリア料理 エルバッチャ」。
オーナーシェフの松本吉信さんに話を聞いた。
「社会人生活のスタートは靴屋の店員だったんですよ。
そのうちバイトとして夜に飲み屋でも働くようになって、
簡単な料理をまかされるようになった。
そこから料理が楽しくなってきた。
元々ものづくりをやりたかったせいかもしれないね。」
「料理の世界から見たら、異端児。
調理学校には行っていないからね。
靴屋から誘われて喫茶店の調理スタッフに転職したのが、
料理人としてのスタート。
次は、ピザ専門店だったユース・キャビン。
そして、富山第一ホテル。
もっと本格的な料理をやりたくて、
フィオーレ・ディ・ファリーナのオープンメンバーに加わった。
そこで、イタリア料理を作りながら学んだ。
それからCIBOの創業に参加し、料理長を5年。
それから独立して、2000年にエルバッチャを開店した。」
靴屋→喫茶店→専門店→料理長→独立、
お客さんに何かを提供して喜んでもらうのが好きで、
29年間、それをずっとやり続けてきただけだと語る
松本さん。
でも自分自身のレベルを上げるためのこだわりもあったそうだ。
「上手なシェフやチーフがいるところに身を置く、
環境を変えて、自分自身に高いハードルを課してきた。
独学はなかなか難しいからね。
独立してからは全て独学になってくるのだけど、
今でもシェフ仲間と東京からシェフを招いた勉強会などを
開催している。
一番早く自分のレベルを上げるには、
今よりもハードルの高い環境に飛び込むしかないんだよ。」
独立開店の地に八尾を選んだのも、ある思いがあったから。
「八尾に遊ぶところが少ないと思っていた。
まして、西洋料理が食べられるところなんてなかった。
料理とお酒を楽しむ、本物の楽しみ方を知って欲しかった。
だから、お酒はワインにこだわる。
最初は日本酒や焼酎がないか?
って聞かれることも多かったが、
せっかくだからワインを飲んでいってください、と進め続けた。
そのせいか、最近では料理と一緒にワインを楽しむお客さんが
増えてきた。
これからも大人な雰囲気と、料理とお酒を一緒に楽しむスタイルを
提供し続けていきたいね。」
「食材もできるだけ富山県産を使っている。
今の時期だと地元の猟師さんと契約したジビエ料理。
梨の季節には呉羽梨を使ったりね。
ただ富山で作っているから使うのではなく、
品質のいいもの、料理に合うものを厳選させてもらっている。
シェフも生産者も共にレベルアップしていって、
食べてくれるお客さんに喜んでもらわないとね。」
「八尾もおわらだけを強調するのではなく、
他の強みも出していかないといけない。
伝統があっても人が住んでいない、
おわらの時期だけ人が戻ってくる町では未来が無い。
県内外にこだわらず、若い人たちが住む町になっていかないと。
私自身としては、東京にも大阪にも負けない、
八尾にもちゃんと作っている店があることを知ってもらうために
店を続けていく。」
料理の勉強はもちろん、
異なる業種とのコラボにも可能性を求める。
「仲間との勉強会だけでなく、
登りとスキー、スポーツとのセット企画も
ランプジャックと一緒に立ちあげている。
いろいろな人と話して、いろいろなものを吸収してこそ
料理も常に新鮮なものになっていくと考えているからね。」
常に成長を求め続ける松本さんから、
本格的なイタリア料理とお酒の楽しみ方が、
今後ますます多くの人に広まっていくに違いない。
↑松本さんのありがとう
北陸三県ありがとうプロジェクト
http://oyabelocalmail.blog27.fc2.com/
【紹介】
イタリア料理 Erbaccia エルバッチャ
〒939-2363 富山県富山市八尾町新田3-1
TEL 076-455-9888
営業時間 11:30~14:30(平日のみ)・17:30~21:30
定休日 毎週月曜
http://www.kopannokai.com/erbaccia/
■越中八尾 やつおローカルかわら版
https://www.facebook.com/YatsuoKawaraban
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